時空を超えてー春男の雑記ー88 立川文庫
2025年3月15日
◆周防町通りを真っ直ぐ東へ行き、松屋町を過ぎると間もなく上町台地の坂にさしかかる。通称楠坂である。坂の頂上と思われる谷町六丁目位の所で道の真中を楠の老木がふさいでいる。鋸を入れると血色のおが屑が出てくるので、木挽きは怖が […]
時空を超えてー春男の雑記ー87 次にくるもの
2025年2月22日
◆今の処、銀行も困り果てているのだ。トヨタや松下は金なんかいらんと言うし、返す当てもない企業が貸してくれ貸してくれと言う図式だ。バブル以来、不況が十年続いているが我々の処ではバブル前の好況なんて隣の出来事で自分の処は全然 […]
時空を超えてー春男の雑記ー86 倉田百三著「出家とその弟子」より
2025年2月15日
◆昭和の初め、私の子供の頃は、どこの家でも夕食が済むと炬燵に入れるタドンをいこしていた。炬燵は櫓炬燵が多く、座布団の様な小さな布団を背負っていた。寝床は炬燵を中心にアトサシに布団が敷かれるのである。家中の暖炉は今と違って […]
時空を超えてー春男の雑記ー85 正月は神さん詣で
2025年2月8日
◆馬齢を重ねること七十有五年、つくづく嫌になる。自分の責任でもないのに年だけとっていく。どうせぇと言うんだと暮れからごろごろ寝ころんでいたら、神さん参りでもしてきたらと言われて腰を上げた。我々の日常生活の上で、お宮さんな […]