時空を超えて
時空を超えてー春男の雑記ー107 正月昔ばなし
2025年8月17日
◆昔から一年の計は元旦にありと言いまして、特に商売人は昨日の悪夢の様な大晦日が三百六十五日経つと又来るのだから用心おさおさ怠りなく、一年の計画は立てなかったら、店はつぶれますよと言う事だが、この二三年の世の中の変わり様の […]
時空を超えてー春男の雑記ー106 年の瀬
2025年8月3日
◆「年の瀬や 年の瀬や 水の流れと人の身は 止めて止まらぬ 色の道 浮世の義理の捨て処 頭巾羽織も ぬぎすてて 肌さえ寒き 竹売りの明日待たるる 宝船」 このさっぱり訳の分からないのは、昔の小唄の文句で、題は「年の瀬」赤 […]
時空を超えてー春男の雑記ー105 入お粥
2025年7月27日
◆大阪落語に「堀川」と言うのがある。長屋の大工職人の朝食が語られている。夫婦と男の子、お爺さんの四人家族である。働き者の女房おまさは、入り口の外へ盥を出して道の方を向いて洗濯の余念がない。お爺は子供の漬物をくわえて子供を […]
時空を超えてー春男の雑記ー104 お伊勢まいり
2025年7月19日
◆「いせまいり、大神宮へも一寸より」なんて言う江戸川柳があるが、伊勢参りも初めからこんな結構なものでは無かった様だ。大体日本人は昔から旅が大好きで、万葉集に集められた歌四千五百首のうち、旅に関するものは千二百首在ると言う […]
時空を超えてー春男の雑記ー103 秋探し
2025年7月13日
◆神無月降りみ降らずみ 定めなき時雨ぞ冬の 初めなりける〔古今集詠み人知らず〕なんと昨今の天気そのままの歌なので感心する。秋から冬の初めにかけてサーッと俄かにやって来る時雨の一雨一雨に秋は深まり、初冬に移って行くのは昔も […]

