実朝

時空を超えて
時空を超えてー木々高太郎の雑記ー⑭野原に聞く

◆那須の高原の篠原には霰(あられ)が降っている。馬上の年若い武者の頬は寒風で真っ赤である。脚を締めて馬上で背を伸ばし、遠くの獲物を確かめる。 ◆鞍に腰を降ろすと、この人の癖らしく手は勝手に矢羽根を撫でている。その手の甲に […]

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