おひとり様 入院の際の身元保証人問題

病院に入院する際に求められる「身元保証人」というのがあります。

大前提として病院は「身元保証人」がいないことで診療を拒んではいけません。

2018年に厚生労働省が

「「身元保証人等がいない」ことのみで入院を拒否した場合、医師法第19条第1項に違反する。」

という通知をだしています。

医師法第19条第1項

「診療に従事する医師は、診察治療の求 があつた場合には、正当な事由がなけれ ば、これを拒んではならない。」

しかし、病院側の事情もあるのでしょう。現実にはまだまだ「身元保証人」を求める病院が多いようです。

こちらに関しては昨今、若い人も含めて「おひとり様」が増えていますので、万が一入院した時にどうしたらよいか問題になっていますし、不安に感じている方も多いでしょう。
そこででてきたのが「身元保証会社」やNPOのそうしたサービスをする団体です。しかし、現在、そのような会社や団体については行政側に許認可をとるわけではなく法整備も進んでいないので悪徳事業者も含めて色々あります。私自身もお客様に相談されてもお勧めできる団体はないのが現状です。

一方、一部の病院では病院側が入院医療費保証会社と契約して身元保証人を患者に求めないサービスを開始しています。

患者がサービス提供会社へ保証料を支払うことで、連帯保証人不要で入院できる「連帯保証人サービス」です。

例えば五反田にあるNTT東日本関東病院が今年の7月からこのサービスを導入されているようです。

入院医療費保証サービス「ナップメディカル」の開始について | NTT東日本関東病院|品川区|東京都www.nmct.ntt-east.co.jp

このサービスを提供している会社、ナップメディカルのHPはこちらになります。こちらのサービスは外国人の方も使えるようです。

ナップメディカル│入院医療費保証サービス「ナップメディカル」は入院時に必要な「連帯保証人」を代行する新しい保証システムです ‼www.nap-medical.com

ここ最近、住宅の賃貸借契約の際に保証会社にお金を支払うことで連帯保証人はつけないでよいことになっています。このようなイメージのものが病院においてもできたのではないか私は感じました。

よく分からない身元保証会社に数十万を支払うより、入院の際の身元保証人を必要としない病院を利用することも一つの方法としてあるのではないかと思います。