三菱UFJ銀行の代理人カードの作り方
銀行口座の凍結対策として私は代理人カードが手軽で有用かと考えています。
代理人カードとは銀行口座の口座名義人以外の名前で発行できるカードです。代理人カードにより口座名義人以外の代理人による金銭の振り込みや引き出しを可能にします。
(ただし、銀行側にご本人が認知症等と認識され口座凍結がされた場合は代理人カードでの取引はできませんのでご注意下さい。)
2023年夏に三菱UFJ銀行で代理人カードを作成しました。
窓口で「代理人カードを作りたいのですが。」と言ったら簡単に作ることができました。無料です。娘を代理人としました。口頭で「同一生計ですか?」と確認はありました。家族しか作れないようです。しかし、生年月日などの個人情報は聞かれませんでした。私のハンコと身分証明書(運転免許証)が必要でした。窓口で代理人カードの暗証番号の設定をしました。1週間程度で代理人カードが書留で届きました。(2023年の情報ですので最新の情報は三菱UFJ銀行にご確認下さい。)
三菱UFJ銀行に「銀行として認知症対策を何かしていますか?」と聞いたら「人生100年時代の備えについて」という書類を下さりました。
認知症等になる前は「予約型代理人」を登録することを三菱UFJ銀行は勧めているみたいです。
MUFGグループの「予約型代理人」についての詳しい情報は以下の通りです。
「予約型代理人」サービスのご案内|サービス|三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社 (mufg.jp)
本人が「予約型代理人」登録をしておらず、認知症等になってしまい本人の意思が確認できなくなった場合は成年後見制度を勧めています。もし代理人カードを作っていたら投資信託の売却は不可能かと思いますが、預金取引は口座凍結されるまでは可能です。
ご参考までにMUFGグループはこうした「予約型代理人」制度を作成した背景について以下のように述べています。
(MUFGグループが2021年3月8日に発表した「「予約型代理人」サービスの導入について」というアナウンスから一部抜粋しました。)
「家計金融資産の約 3 分の 2 を 60 歳以上の世帯が保有するという推計もあるように、日本では急速に高齢化が進んでおり、「人生 100 年時代」の到来を控える中、お客さまの認知・判断機能の低下に伴い金融サービスの享受において制約を受ける可能性があることが想定されています。
特にお客さまの認知・判断機能の低下後は、お客さまご自身による金融取引が困難となり、老後の備えとして投資・資産形成をされた運用資産も含め、必要な時にご資産を引き出すことが難しいケースが多く見られます。こうしたお客さまは、成年後見制度をご利用いただくことで、成年後見人等を通じて金融取引を行うことが可能ですが、すべての方にご利用いただくには至っていない状況です。
こうした中、関係者のサポートのもと個々人が納得感のある人生を送りつつも、認知・判断機能低下後の金融取引を円滑に行えるような環境を整えることが、社会全体として求められています。
MUFG では、これまで三菱 UFJ信託銀行を中心として、個人のお客さまの資産管理にかかわる商品・金融サービスを提供してまいりましたが、高齢社会・認知症に関する社会的課題の解決を図るべく、グループ一体となって「予約型代理人」サービスの検討を進め、今般導入に至りました。」