時空を超えてー春男の雑記ー126今様「徒然草の世界」
◆先日の日経新聞に、パチスロの機械メーカーが機械の不具合で玉が出すぎて、各店が一日一台について二〜三万円の損をし、メーカーは決算で特損を三億円出すと言う。然し一方でお客さんの中には、何時もえらい目に会っていたのだが、ここしばらくはニンマリしていた人がいた事になる。この場合、親が損をすると言うのだから面白い話である。
◆徒然草で吉田兼好は、博打と言うものは、とことん負けた相手が、有り金全部をつぎ込んで打ち込んでくる様な時は、こちらは出来たら逃げた方が良い。そろそろ相手につきが廻って来るのではないかと思わねばならない。上手なばくち打ちは、そう言う事を考えると書いている。当然つきが廻るのは常識である。
◆次に、今とはかなり違うが友達の良し悪しを言っている。悪い友人の一番目に、身分の高い偉い人を挙げている。若い頃より自分自身が身分の高い吉田神社の神宮の家に育ったので裏が良く分かっているのだろう。二番目は若い人とある。之は年若く未熟な人には学ぶ処が無いと言う事だろう。
◆三番目は病無く身体の強い人を挙げている。こう言う人は身体の弱い人に対して思いやりが無くこんな人に調子を合わせていたら、弱い人は直に死んでしまうと言う事なのだ。四番目は酒好む人と酒好きを挙げている。私等は酒位よう飲まんひとは面白くもなんともない、話にもならんと思っているのだが、、、、。
◆次に五番目に猛々しく責める兵(つわもの)を挙げている。笑われるかも知れないがその昔、軍隊では猛々しく勇ましい上官の下で働く兵隊位危ないものはなかった。当然戦争の時は、非常に危険な事が起こる。隊長が、どこかの小隊行ってくれんかと言った時、「ハイ自分が行きます」と手を上げたらその下の部下の兵隊はお終いなのだ。人間なるべくこう言う人には近づかない方が良い様だ。
◆最後の六番目が欲深い人になると、自分も人一番欲は深い様なので一寸難儀である。これらを頭に入れておいて次に兼好が述べる友達にするのに良い条件三つを見ると、一つ目・・・物くるる人、二つ目・・・医師、三つ目・・・知恵ある人、今であれば弁護士位だろうか、こんな友達であれば言う事はないのだが、これは随分欲深い話である。
◆終わりに我々が世渡りして行くのに往々にして家の中でも話題になるのは、お世話になった人に対するお礼の問題である。ここに言っているのは、貧しき者は財を以って礼とし、又年老いてお金の無い人は、財に替えて何か仕事してお礼に替えようとする。然しこの場合、自分の財力、体力をよく考えて、これ以上は出来ないと思ったらさっさと止めて仕舞いなさい。そうでないといずれは金に詰まって人の物を盗んだり、身体をこわして病気をするのが関の山だ。義理も程々にしなさいと言う事だが、六百年程前の余り世知辛くない時代でも、この位にしないとやっていけませんよと言うのだから、色々考えさせられます。

