時空を超えてー木々高太郎の雑記ー㉝子のたまわく
◆”先生、見て見て、あんなずるい事してるー。”待て待て、人はまっ直だからやっていけるのだ。いがめて生きている人は、まぐれで助かっているだけだ。そこらの新聞を見てみなさい。今日も又、えらい人が引っぱられている。”おいおい、お前気を付けにゃあかんよ。ああ言ううまい事言うのに碌(ろく)なのが居らんのやぞら昔から「巧言令色、鮮し仁ン」と言うだろう”。
◆えーと、五十で天命を知る。六十で角がとれて人の言う事を聞く様になる。七十になって余り無理をせずにぼちぼち行ける様になった。わしもまぁまぁかな。「先生、八十にあるどうなりますか?」「八十か!昔は大概よぼついていたものだがこのごろの八十はどうなっているの?あの元気さは面倒見きれんよ」
◆お父さんが死んで三年間はそのやり方を変えないのを孝とするーそうだ金正日氏は親孝行なんだ。まてまて、かくれみのにしているのかも・・・。
◆父母のいる時は遠くへ旅行をしない。又行ってもでたらめをしない。「よし子ちゃん、あんた夏にグァムへ行ったのと違うの、又香港へ行くって?一寸これ読んでごらん」・・・読んでも余りききめはない様だが。
◆父母の年齢は知っていなければいけないのは、一つにはその長生きを喜び、一つには老い先を気遣うのだ。皆さん喜ぶか心配するかはともかく、年老いた親の事は考えている。そして我が老人福祉国家のゆく先をも。
◆あやまっても改めないのをあやまちと言う。
「先生、その通りです。どこかの国の総理大臣さんもやっています」
◆女子と小人は養い難し本当に面倒見切れないよおだてりゃ馴れ馴れしく無遠慮になり、遠ざけるとふくれて恨む。せんせい、これは本当に昔も今も変わりませんね。
◆どうにもならなくなった先生は「お粗末な食事で結構、水を飲み、肘をまげて枕にし、誰にも遠慮せずに寝て見なさい。世の中にこんな極楽はないよ」と言っている。
◆心配性の孔子さんは世の為、人の為に色々残してくれた。そこから二千年、その国のえらいさんの鄧小平先生曰く「白でも黒でも良い、鼠をよくとる猫が良い猫なんだ。」国民は皆よくわかりましたと言った。
◆日本では戦前、堺の歌人与謝野晶子は歌った。
やわ肌の 熱き血潮にふれもみで 淋しからずや 道を説く君
(平成9年10月25日)