ACPの勉強会

所属しているNPO市民後見人の会の勉強会でACPについてお話しました。

ACPが日本に導入された経緯や現状どのような広がりを見せているのかなどお話をし、その後東京都が発行している「わたしの思い出帳」を皆さんと一緒に読み合わせをしました。

「わたしの思い出帳」はインターネットからもダウンロードすることができます。

ACP普及啓発小冊子「わたしの思い手帳」|在宅療養|東京都保健医療局東京都保健医療局のACP普及啓発小冊子「わたしの思い手帳」(在宅療養)のページです。www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp

市民後見人の方は被保佐人や被後見人の方達の終末期医療や緊急時にどのような対応をするかを聞かれることがあります。施設入所の際や病院に入院する時、容態が変わって緊急搬送される時などです。

法律的には保佐人や後見人には医療行為についての同意権はありませんが、現実には聞かれることが多いです。短い面会時間にそのようなことを聞き出すことは難しいですが、ACPの手法は使えるのではないかと思いました。

勉強会の中では

・ACPをしても実際にその希望を医療関係者に伝えて叶えてもらうことが大事ではないか。医療現場にどこまでACPの考え方が広まっているのだろうか。

・ACPの「考えが変わってもいい。」というフレキシブルさがよいと思う。

・親族が胃ろうをして栄養状態が良くなり、本人は意識が無いのに7年間生きて、人間の尊厳について考えさせられた。

・被後見人から終末期医療の話をどのように聞き出しているか。

・ACPの専門的な本の紹介。

などなど様々な意見がでて大変勉強になりました。