時空を超えて

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時空を超えてー木々高太郎の雑記ー⑮天王寺さん

◆星移り人変われどもお彼岸に天王寺さんに参る人々の波は変わらね様だ。西門の鳥居の結界をくぐり、お釈迦様の佛法を説くこの霊場へ一歩足を踏み入れた時から人は善男善女となり、又そこからは極楽浄土と同じであると言うのだから誠にこ […]

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時空を超えてー木々高太郎の雑記ー⑭野原に聞く

◆那須の高原の篠原には霰(あられ)が降っている。馬上の年若い武者の頬は寒風で真っ赤である。脚を締めて馬上で背を伸ばし、遠くの獲物を確かめる。 ◆鞍に腰を降ろすと、この人の癖らしく手は勝手に矢羽根を撫でている。その手の甲に […]

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時空を超えてー木々高太郎の雑記ー⑬牧谿(下)

◆室町時代の応仁の乱を経て残った牧谿は当然権力の象徴としてもてはやされた。信長は、京都へ堺の宗悦、隆仙、天王寺屋宗及を呼んで茶会をした。先に述べた瀟湘八景の中の「洞庭秋月」を懸け、途中でその上に重ねて「帆帰之松」をかけた […]

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時空を超えてー木々高太郎の雑記ー⑫牧谿(上)

◆何故か今、牧谿である。たまたまテレビの日曜美術館をみていて、東京の五島美術館で牧谿展が開催されているのを知り、図録を取り寄せた。続いて芸術新潮が牧谿特集を出したので早々に入手し正月休みに読み耽った。 ◆元の初期の禅僧牧 […]

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時空を超えてー木々高太郎の雑記ー⑪諏訪の神

◆大和朝廷との闘いに破れた建御名方の神(大国主命の子供)は遠く信濃の国諏訪へと落ち延びて行ったのである。そこで自然との厳しい斗いの中で地方の豪族としての地歩を固めていく。この諏訪の地は、神懸り的な伝承と、人間臭さとの世界 […]

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