時空を超えて
時空を超えてー木々高太郎の雑記ー㊹メンコの数で来い
2024年8月10日
◆5月ともなると、旧東満州平陽の丘陵地帯は、一面のタンポポにおおわれる。私は兵隊であった。元いた部隊は南方へ行ってしまったので、吾々新兵さん五十人程づつが古参兵の指導のもとに毎日暮らしていた。五年も六年も兵隊をしていて、 […]
時空を超えてー木々高太郎の雑記ー㊸鷺と鳥と鹿と馬
2024年8月4日
◆11世紀の末、十字軍の遠征で結成された「マルタ騎士団」が、今も領土を持たない国家として存続し、医療や福祉事業を続けている。彼等は「マルタ財団」職員を名乗り、財団資金の融資保証金を、宮崎市内のパチンコ店経営者から1億6千 […]
時空を超えてー木々高太郎の雑記ー㊷身丈に合うくらしを
2024年8月3日
◆今東南アジアの経済は一時もインドネシアから目を離せない大変切羽詰まった段階にきている。三月はじめの毎日新聞に渦中のインドネシアにコラムニスト、デシ・アンワルさんの寄稿文が載っていた。決してよそ事ではない感じで、これが何 […]
時空を超えてー木々高太郎の雑記ー㊶坂崎出羽守
2024年7月28日
◆恋は捨てても男の意地止めだてするな この出羽が醜き顔のただれより心は清き 槍一筋無念の涙 宵暗の峠にゆらぐ 幻か狐の嫁入り 千姫の行列の灯が過ぎてゆく ◆これは新内「坂埼出羽守」である。津和野の名門、宇喜多忠家の御曹司 […]
時空を超えてー木々高太郎の雑記ー㊵風土記(三)昔は人の隣に神がいた
2024年7月27日
◆茨城の里、今の茨城県内原町、友部町の辺である。ここから北に「くれふしの山」と云う高い丘がある。土地の老人が物語る。 ◆昔二人の兄弟がこの里に住んでいた。兄の名前が奴賀比古(ぬかひこ)、妹は奴賀姫(ぬかひめ)と言った。年 […]