時空を超えて
時空を超えてー木々高太郎の雑記ー㊱武蔵鐙
2024年7月7日
◆秀吉の小田原攻めの陣中、利休は夜遅く、部屋で独り、竹の花入に手を入れていた。長さ一尺、太さ三寸程、二つ節のほん手頃なものである。然し利休の思いは先日、秀吉の手で惨殺された愛弟子・山上宗二瓢庵の事にいってしまう。 ◆宗二 […]
時空を超えてー木々高太郎の雑記ー㉟桃源郷を尋ねて
2024年7月6日
◆これは160年程前の話である。越後湯沢の奥秋山部落はどうにもならない山の中である。当然伝承として、住んでいる人は平家の落人で、鎮守府将軍平維茂の六代目位の人が鎌倉幕府に追われて逃げ込んだ。人の立ち入れない処である。だか […]
時空を超えてー木々高太郎の雑記ー㉞秋です 紅葉で一杯
2024年6月30日
◆一段と空が高くなり、鰯雲がたなびくと、いよいよ秋が深くなる。行きつけの花屋から糸菊が入ったと言ってきた。大層な話だが去年はとうとう手に入れることが出来なかった。花屋に菊が出てきたら秋も本番だ。 ◆新聞では東北辺りの紅葉 […]
時空を超えてー木々高太郎の雑記ー㉝子のたまわく
2024年6月29日
◆”先生、見て見て、あんなずるい事してるー。”待て待て、人はまっ直だからやっていけるのだ。いがめて生きている人は、まぐれで助かっているだけだ。そこらの新聞を見てみなさい。今日も又、えらい人が引っぱられている。”おいおい、 […]
時空を超えてー木々高太郎の雑記ー㉜読み人知らず
2024年6月23日
◆人には伝世願望がある様だ。皆夫々に生きてきた足跡を残しておきたい又、時には子孫に書き残したいと思う様だ。昔、公家社会ではその公式行事は、みな前例に依って行なっていた。彼等は全部を記録して憶えるより手がなかった。最近その […]