時空を超えて

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時空を超えてー春男の雑記ー109 饅頭屋とうなぎ屋

◆私は名うての甘党である。羊羹を食べさせれば之は虎屋のおもかげですな、之は駿河屋のながほりですか、ああ之は井村屋さんねとたちどころに言い当てる。然し、余りいただけないのは、最近滋賀県で猛烈に売り出している店の饅頭である。 […]

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時空を超えてー春男の雑記ー108 悲観主義との決別

◆ふと気がつくと、お正月と言うのにどこのビルも余りしめ飾りを付けていないのだ。最近では車にも付けない様だ。以前には自転車でもそれなりの小さいのを付けていた。戦前であれば殆どの店では正月と言えば表に幕を張り、しめ飾りを付け […]

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時空を超えてー春男の雑記ー107 正月昔ばなし

◆昔から一年の計は元旦にありと言いまして、特に商売人は昨日の悪夢の様な大晦日が三百六十五日経つと又来るのだから用心おさおさ怠りなく、一年の計画は立てなかったら、店はつぶれますよと言う事だが、この二三年の世の中の変わり様の […]

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時空を超えてー春男の雑記ー106 年の瀬

◆「年の瀬や 年の瀬や 水の流れと人の身は 止めて止まらぬ 色の道 浮世の義理の捨て処 頭巾羽織も ぬぎすてて 肌さえ寒き 竹売りの明日待たるる 宝船」 このさっぱり訳の分からないのは、昔の小唄の文句で、題は「年の瀬」赤 […]

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時空を超えてー春男の雑記ー105 入お粥

◆大阪落語に「堀川」と言うのがある。長屋の大工職人の朝食が語られている。夫婦と男の子、お爺さんの四人家族である。働き者の女房おまさは、入り口の外へ盥を出して道の方を向いて洗濯の余念がない。お爺は子供の漬物をくわえて子供を […]

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