時空を超えて

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時空を超えてー春男の雑記ー87 次にくるもの

◆今の処、銀行も困り果てているのだ。トヨタや松下は金なんかいらんと言うし、返す当てもない企業が貸してくれ貸してくれと言う図式だ。バブル以来、不況が十年続いているが我々の処ではバブル前の好況なんて隣の出来事で自分の処は全然 […]

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時空を超えてー春男の雑記ー86 倉田百三著「出家とその弟子」より

◆昭和の初め、私の子供の頃は、どこの家でも夕食が済むと炬燵に入れるタドンをいこしていた。炬燵は櫓炬燵が多く、座布団の様な小さな布団を背負っていた。寝床は炬燵を中心にアトサシに布団が敷かれるのである。家中の暖炉は今と違って […]

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時空を超えてー春男の雑記ー85 正月は神さん詣で

◆馬齢を重ねること七十有五年、つくづく嫌になる。自分の責任でもないのに年だけとっていく。どうせぇと言うんだと暮れからごろごろ寝ころんでいたら、神さん参りでもしてきたらと言われて腰を上げた。我々の日常生活の上で、お宮さんな […]

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時空を超えて−春男の雑記−84 寒い俳句

◆「去年今年 貫く棒の如きもの」高浜虚子が昭和二十六年の春を歌ったものである。既に七十六歳にもなった虚子は、昨日迄の去年が今日から二十六年と云う今年に変わったのだが、太い棒に貫抜かれ、押さえ込まれた様なこの戦後の不況はど […]

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時空を超えて−春男の雑記−83 あなた、明日が見えますか

◆檻に入れられた犬の表情を見ていたら誰でも胸を打たれる。空な眼差、肩を落として鳴く気力もなく、前足を揃えて一点を見ている・・・。これは時々新聞に出ている後一週間位で飼い主が出て来なかったら薬殺される犬の写真である。その犬 […]

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