時空を超えて
時空を超えてー木々高太郎の雑記ー⑦やなぎだる
2024年3月30日
◆母の名は 親仁の 腕に萎びて居小さな庭の鉢植の菊の蕾が大分大きくなってきた むつかしい顔をした親仁(おやじ)は、時々ポンポンと煙管で莨盆の縁を叩いている。母親は、毎度の如く伜にガミガミ小言を云っている。大体お前の友達が […]
時空を超えてー木々高太郎の雑記ー⑥きく
2024年3月24日
◆今日は待ちに待った重陽の節句である。加古の里に住む左内は、遠くに出雲へ下った義兄の宗右エ門が必ず帰ってくると約束した日が今日なので、朝から落ち着かなかった。秋の空、冷えた空気に庭の菊の花の香りが漂ってくる。日がら待ち暮 […]
時空を超えてー木々高太郎の雑記ー⑤おいせさん
2024年3月23日
◆光の神を産んだイザナミノ尊は死んでしまう。出雲の山奥へ葬るが、日と共に益々忘れかねた夫であるイザナギは、はるばる黄泉の国へ逢いに行く。しぶるイザナギを説き伏せ、又この世へ帰ってくる事を同意させたまでは良かったのだが、真 […]
時空を超えてー木々高太郎の雑記ー④やすみのあさ
2024年3月17日
◆日曜日は朝が遅い。牛乳とパンを食べ終わると九時を過ぎている。する事もないのでついテレビを見る。教育テレビの日曜美術館で伝統工芸展の入賞作品をうつしている。 ◆作家の青野氏が探訪している。陶芸家の久田氏の窯変油滴天目茶碗 […]
時空を超えてー木々高太郎の雑記ー③おつきみ
2024年3月16日
◆朝刊の各紙の一面に、新装なった大阪城の天守閣の上に懸る待宵の月の写真をのせていた。お月見の色々な行事があるので夕方早い目に住吉さんへ行く。 ◆阪堺線住吉神社鳥居前で降り、正面参道を入ると、木材問屋住吉講と大書した石の灯 […]