時空を超えて
時空を越えて-春男の雑記-59 鳴く鹿の声きく時ぞ
2024年9月29日
◆“奥山に紅葉ふみわけ鳴く鹿の 声聞く時ぞ秋は悲しき”百人一首のこの歌は正に平安時代の世界である。この頃は奈良の春日に、或いは安芸の宮島に神鹿・・・・神の使いとしての鹿の生活は保障されていた様である。晩秋の一日、紅葉そし […]
時空を超えてー春男の雑記ー58 サイレンス スズカ
2024年9月28日
◆「世に伯楽ありて、然る後に千里の馬有り、千里の馬は常に有れども、伯楽は常に有らず」之は韓昌黎の雑記の初めの一行である。そして、伯楽に見出された馬が、めぐまれた環境で飼育されて、千里を走る名馬となっていくのだから、現在と […]
時空を越えて-春男の雑記-57 おかげまいり
2024年9月22日
◆慶安太平記と云う芝居がある。御存知、由井正雪、槍の丸橋忠彌の反乱事件である。不景気のなか徳川幕府は苦しい財政改革の為、大名家取り潰しをやり続け、巷には浪人が氾濫するという素地の上に、この様な事件が起きたのである。 ◆六 […]
時空を越えてー春男の雑記ー56 わがさだめして 住吉(すみのえ)の
2024年9月21日
◆天平時代に万葉集は作られた。今より千二百年も前の事であるから、学者は勿論素人の私達にも分からない事が一杯ある。 ◆四千五百首の大半は庶民の詠んだ歌だと云うのだが、当時歌なんて学問的な素地が、奈良の都あたりでは兎も角、常 […]
時空を越えて−木々高太郎の雑記–55トイレ・アラカルト
2024年9月15日
◆「センセ わて何ぼ食べてもでまへんねん 目医者にそんなこと言われても」...これは自称歌よみで、目医者、寒川猫持先生の最近作の歌である。自称歌よみの、実にええかげんな歌ではあるが、吾々年配者には何か、身につまされる歌で […]