時空を超えて
時空を超えてー木々高太郎の雑記ー㊴風土記(二)今は昔の物語
2024年7月21日
◆出雲は神話の国である風土記には、神話とも古老の伝承とも言える話が数多く残されている。然し、和銅六年大和朝廷の命令の報告書には、かつて高天原(たかまがはら)を追放されたあの有名な素戔嗚尊(すさのおのみこと)の武勇伝“大蛇 […]
時空を超えてー木々高太郎の雑記ー㊴風土記(一)
2024年7月20日
◆和銅6年、奈良時代である。元明天皇は畿内七道に勅した「布告」を出した。大和朝廷としては、全国の情勢を具体的に掴んでいなかったのである。ある国ではその土地の有力者を国の造に任命し、又ある国へは、大和朝廷から、国の司(つか […]
時空を超えてー木々高太郎の雑記ー㊳袂から春は出たり松葉銭
2024年7月14日
◆とし立ちかえり、それは新しい年を迎え、遠山にはかすみがたなびき、谷川の水もぬるむ穏やかな春景色と言いたい処であるが、四方八方、白一色の銀世界の雪国では、春を迎えて肌を刺す様な寒気、そして好文木(梅の花)もなく、歌を詠む […]
時空を超えてー木々高太郎の雑記ー㊲"あぁ師走"人も鳥もどこへ行く
2024年7月13日
◆”何にこの師走の市に行くからす”昔、新町ばし東詰北入る所に「ふじ長」の店があった。北隣が加藤メガネ店で、その隣が桧屋の木庄であった。御主人は、細い小柄な頭の毛の薄い人である。市の日は、番頭さん達は市電の早朝割引きの往復 […]
時空を超えてー木々高太郎の雑記ー㊱武蔵鐙
2024年7月7日
◆秀吉の小田原攻めの陣中、利休は夜遅く、部屋で独り、竹の花入に手を入れていた。長さ一尺、太さ三寸程、二つ節のほん手頃なものである。然し利休の思いは先日、秀吉の手で惨殺された愛弟子・山上宗二瓢庵の事にいってしまう。 ◆宗二 […]